備中福山城


場所:総社市清音三因
 南北朝期の合戦関係の石碑が乱立する。
 残念ながらその中に菊池の文字はない。説明板にもない。マジックで書き足してあげたいぐらいだ。

 なぜ菊池が必要かというと、九州から戻ってきた足利勢がこの福山城を攻撃したとき、菊池武重もここを守っていたからだ。「また菊池かよ…」と尊氏が思ったかどうかは知らない。

 ここでピックアップされているのは大和田氏経という人物だ。従四位を贈られている(蛇足だが、菊池一族のほとんどは従三位以上)。
 福山城を逃れて三石の脇屋義助と合流するも、さらに逃れようとした際、菊池の原源六、源五兄弟が矢を射まくり、矢が尽きると太刀で防戦して退却を助けたため、無事官軍は退却できたという。つまり、菊池は大井田氏経の恩人でもあるのだ!
 箱根の戦いと言い、菊池武重は重要な殿軍をよく務めている。