熊本城にて行われる名人戦第二局の前夜祭に行ってまいりました。気合いを入れて、普段は使わない整髪料でばっちりオールバック気味に決めたつもりなのですが、慣れないことはしないもので、汗でさっそく乱れ、髪は盛り上がってしまった上に、整髪料で中途半端に固めていたのでヘルメットみたいになってしまいました…。

 さて、さすが名人戦でしょうか、王将戦とは前夜祭のスケールも何だか違いました(もちろん、王将戦も伝統ある立派なタイトル戦です)。今回は着席形式でしたが、ここでも正面が羽生名人になるベストスポットの確保に成功です。
 主催者の皆さんの挨拶が終わった後は、羽生先生、郷田九段が熊本城一口城主に加わられたとかで、城主証の授与が行われました。
 その後は歓談タイム。
 今回は両対局者の他に、加藤一二三九段、高橋道雄九段、深浦康市王位、青野照一九段、前田祐司八段がいらっしゃいました。九州だから、森下九段や佐藤天四段がいるのではと期待していたのですが、残念ながら…。

 まずは深浦王位のところへ。
 大分での王将戦第四局前夜祭では、前夜祭の二時間ほど前のホテル売店で偶然お会いしてお話しをさせていただき(「私も佐世保出身です」というお話しをしました)、前夜祭でも色々とお話しをさせていただいていたので、覚えてくれていたらいいな、と思っていたのですが、話しかけると開口一番深浦王位の方から「あ、お久しぶりです」とのこと!
 竜王戦一組決勝進出のお祝いと、「その対戦相手は今日会場にいる羽生名人と高橋九段の勝者ですね」というお話しと、王位戦が九州で行われる場合は応援に駆けつけますというお話しをしました。
 揮毫にも快く応じて頂き、前回の「英断」と違う「堅忍」を頂きました。
 続いて加藤九段を狙っていたのですが、何と笠井友貴女流アマ名人がいたので声をかけました。笠井さんは東大4年生で、同じ佐世保出身なのです。明日は大盤解説の聞き手を担当するということでの来場でした。なるほど、実物の方がもっとかわいいです。
 同じ佐世保出身と言うことで盛り上がり、名刺を頂いたのですが、これが何と私と同じ分野を専攻していらっしゃいました。指導教官ももちろん名前を知っている先生です。しかしこの名刺、笠井さんの携帯の番号やアドレスも載っていますが、かけてもいいんですか(笑)。
 そして加藤九段のところへ。ニコニコ動画などでも話題になっていますが、加藤九段は非常にユニークな方ということで有名です。
 加藤九段は福岡県ご出身、同じ福岡なので、福岡の話をし出したら止まらないのではないかと思ったのですが(笑)、意外と、と言っては失礼ですが、ご丁寧に対応を頂きました。なお、ネクタイはやっぱり長かったです(笑)。
 次にようやく羽生先生の所へ。
 これまた大分での王将戦第四局前夜祭以来です。あの日は深浦王位ほどお話しできなかったので、覚えていないだろうなぁ、と思ったのですが、私が「大分での王将戦第四局前夜祭で…」と言うと、何と「あ、私に似ているという(笑)」とのこと!棋士の記憶力というのはとんでもないなと実感しました。
 そして私がとある応援サークルを主催しているというお話し、そして娘さん達は将棋をされるのかという質問、さらに「羽生名人はニコニコ動画にはまっている」という噂について質問したところ…、娘さん達はまったく指さない、そしてニコニコ動画はむしろ加藤九段を目当てに色々見た程度とのことでした(笑)。やっぱり羽生名人は加藤九段が好きだという噂は本当なのかな(笑)。
 奇跡的に3分ほど独占できました。もっと話していたかったのですが、人が羽生先生目当てに集まってきたので写真撮影をしてお別れしました。 今回は満面の羽生スマイルをゲットしました。
 そして高橋九段の所へ。
 見た目が少しいかついので、恐る恐るだったのですが、これまた何と気さくなお方か!
 今日いる郷田九段に竜王戦1組では勝たれ、竜王戦1組準決勝でこれまた今日いる羽生先生と対戦で、勝つとさらに今日いる深浦王位と決勝で対戦ですね、というお話しをすると、「よく知ってますね!滅多にいませんよ」というお褒め(?)の言葉を頂きました。これらに関する冗談も飛び出しました(笑)。快く揮毫も頂き、名前まで入れてくれました。
 最後に郷田九段の所へ。
 私は確かに羽生先生のファンなのですが、棋士の皆さんが好きなのにはかわりがないので、やっぱりお話しをさせて頂きました。
 郷田九段、非常にクールであるというイメージがありましたが、子供達とは一緒の目線になって笑顔で写真撮影に応じるなど、意外な側面を見ることが出来ました。
 「ネットでは郷田先生が結婚するという噂ですが、女流棋士の誰かですか?」とお聞きしたところ、「あれは米長先生の冗談に尾ヒレがついただけです(笑)」とのことでした。
 そして両対局者のスピーチ。
 羽生先生曰く、 「お城と将棋は密接に関係している」とのこと。 さすが!私の趣味は間違っていないと言うことですね(笑)。

 あっという間に前夜祭は終わりました。青野九段と前田八段には残念ながらお話しできず。
 最後に羽生先生が座っていた席にちゃっかりすわりました。椅子には頬ずりしていません(笑)。
 ついでに棋士の皆さんのテーブルの名札をゲットしようとしたのですが、何故か羽生先生のだけみつからず…。くそ、まさからライバルがいたのか…。
 棋士の皆さんとお話しすると、非常に良い刺激になります。広島での第三局前夜祭にも行きたくなりました。ただ、あそこは定員が20名だったから、もう遅いかな。


 


大友家の家紋。