第59期王将戦は、羽生善治王将(名人・棋聖・王座)に、久保利明棋王が挑戦しています。三局を終わり、羽生先生の1勝2敗です。第四局は松江の「ホテル一畑」で。今年は九州での対局がないので、思い切って松江に行ってきました。松江城もついでにみれるし。
今回は知人のFさんと一緒。松江に行くと話していたら、「出雲大社に行きたい」とのことで同行することになりました。写真係ゲットです。
出雲大社にがっかりした後、松江城で口直しをし、ホテルへ。すると目の前を見たことあるような人が一人で歩いている。なんと淡路九段。弟子の対局を見に来たのかと思ったら、将棋連盟の理事として挨拶をしていました。しかしなぜ単独行動…。
ホテルに入ると、案の定ロビーの喫茶店には将棋関係者が。里見女流名人と室田女流初段が大勢の男性陣の中で居心地が悪そうに(あくまで主観)座っていました。周囲の男性陣が「誰も近づいてくるなオーラ」を出していて、結局近寄れず。
ともあれ、今回も受付開始と同時に受付をすませ、良い席をゲットしようとしましたが、残念ながらテーブルは指定…。同一テーブル内で良い席を確保するにとどまりました。
関係者挨拶が続々と挨拶。写真は将棋連盟理事として淡路九段、そして島根県知事。がんばれ、竹島の件では応援しているぞ。
島根といえば女流名人位を獲得したばかりの里見香奈さん。里見さんの挨拶もありましたが、大人気でした。後に井上八段が挨拶で「羽生さんより人気のある棋士を初めて見ました」とジョークを飛ばしたほど。
さてようやく懇談。羽生先生と里見さんには早速すごい人だかり。よっていつものごとく、副立会からお話しさせていただくことに。まず安用寺孝功六段。
副立会人は二度目で、「久保棋王だから、振り飛車党の先生が選ばれたのですか」には、「順番です(笑)」とのこと。意外なことに、「8対2ぐらい」で居飛車も指すらしい。
今期から初のB級2組で順位戦を対局中です。現在5勝4敗であることについては、「はっきり言って不満だが、レベルアップしなければ」とのこと。
さらになんと言っても「大局将棋」を指した経験がある貴重なお方。大局将棋に関しては「大物が何人も断って自分に話が降りて来た。有馬温泉で、ギャラもそこそこだったので、気軽に引き受けてしまった。もうやらない(笑)」「王将以外に太子をとらないと勝てないのがややこしい。引き分けになったらどうするのか、スタッフは心配していた」。印象に残る駒は「酔象だったかな」とのことでした。非常に気さくな方でした。
次に室田伊緒女流初段。ブログで来ることは知っていました。ブログで言っていたように、髪をバッサリ。「成人式終わったから」。この前の順位戦で関西の控え室に深夜までいたようだけど大丈夫なのかと聞くと、冬休みなので、「関西に家出中」とのこと。
この日はコンタクトでしたが、「メガネも持参している」とのこと。案の定、二日目はメガネでした。写真よりずっとかわいらしいです。
そして里見香奈新女流名人。ちょうど一年前の王将戦第四局の前夜祭でもお会いしたのですが、その時は多くの参加者が里見さんに気がつかず、簡単に長話もできたのですが、今回はすごい人だかりで、井上八段が「羽生さんより人気がある人を初めて見ました」とジョークを飛ばすほど。地元と言うこともあるのでしょうが、一気にスターになりましたね。
残念ながら長話はできませんでしたが、タイトル戦7連勝、対清水5連勝をお祝いしておきました。
そして隙を見て羽生先生の所へ。相変わらずの人気でした。
しかし今回は私のことを覚えていませんでした…。10ヶ月ぶりだから仕方がありませんね…。
今回も印象づけるような質問をたくさんしたかったのですが、また人が増えてきたので1つだけ質問。「かつて事故に遭いそうになったので車の運転をやめたというのは本当ですか」。
すると、「対局が終わって深夜運転していたら、対局の興奮が残っていて信号無視をしてしまった。これは危ないと思ってやめたが、免許は更新している」とのこと。携帯電話を持たない理由ぐらい、ちゃんと聞いておけば良かったかな。
後の話になりますが、結局第四局は久保棋王の勝利。私が写真を見て右側で記念撮影した時は全敗…。今度から羽生先生の右手側に立とう。
そして久保棋王。昨年から対局数は多いですが、今年のようにタイトル戦が重複すること、しかも二日制との重複は初めてということで、「かなり体調管理が大変」とのこと。かなり気さくに話をしてくださり、羽生先生と両者共に頑張っていただきたいと思えました。前夜祭に行くと、羽生先生の対戦者のことも好きになるので大変です(笑)。
さらに井上八段。ニコニコ動画にあがっている福崎九段との解説についてお話ししたところ、「あのときの掛け合い自体は印象に残っていて覚えているものの、動画がアップされているとは知らなかった」とのこと。 また、順位戦のお話をしたところ、苦笑いをされていました。
関西弁の軽快な語り口と、笑顔が印象的でした。
両対局者が退場し、井上八段にもひとだかりが。時間配分はばっちりでした。
最後に淡路九段。「永世反則王」の称号をもつお方で、反則のことについてお話をしたかったのですが、気圧されて記念撮影をしただけでした…。
最後に毎日新聞のお偉方が酔って気をよくしたのかNHK杯の結果を全部得意げにばらしていました。同じテーブルのおじいちゃん、「週に一度の楽しみを奪いよって」とこれに大激怒。気持ちはわかるなぁ…。
この日の戦利品。
全棋士の名札…、と思ったら、淡路九段のがない!!たしかにとってきたはず…。
ともあれ、室田女流初段「思無邪」、井上慶太八段「動中求静」、安用寺孝功六段「渾身」。
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大友家の家紋。
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