将軍木

場所:菊池市隈府
 懐良親王のお手植えとも、杖から生えてきた(!)とも言われる。樹齢は600年を越えることになり、つっかえ棒で支えられている。
 『菊池風土記』によると、この下で横になったり眠った人間は「愚か者」らしい。また、かつてこの木の芯は空洞だったが、細川重賢の時代に肉付きがよくなって木の勢いが盛んになったことがあるらしい。
 この木を懐良親王に見立て、現在でも目の前の能舞台で菊池松ばやし能が行われる。19代持朝の頃は正月、現在は10月13日だ。
 かつて天候の都合で三度中止したら、いずれも火災で街が「焼滅」しとかで、神事だとびびった人々によって今も行われているのだ。

※なぜここで能が行われたかは、菊池館を参照してください。